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デクパージュとは

ギャラリー





デクパージュの原型の家具。
1700年代初期の製作と思われる。
イタリア パドヴァ市美術館




デクパージュで装飾された家具








宮廷の貴婦人の楽しみ







decoupage 切り抜き遊び


デクパージュとは
decoupageとはフランス語で「切り抜くこと」または「切り抜き遊び」を意味します。
その名のとおり、紙に印刷されたモチーフや無地の紙を切り抜き、自分のデザインで木やガラス、陶器などのベースにニスを塗り重ねて磨き上げる方法、モチーフの中に紙粘土を入れてふくらみをもたせる方法、形づけをしたモチーフをシリコンで立体的に組み立てていく方法などがあり、選ぶベースやモチーフによって、非常に多様性のある作品を作ることが出来ます。

デクパージュの歴史
デクパージュの起こりは18世紀のイタリアといわれています。当時、イタリアのヴェニスではギルドの職人たちによって、美しく絵付された家具が盛んに作られていました。これらの家具は、日本や中国の漆製品に対する憧れから生まれたものです。ヨーロッパの職人たちは、漆塗りを参考にして、手描きの絵の上にラッカーを塗って家具を製造しました。
ところが人気が高まるにつれ、ひとつずつ手描きで家具を作っていては、とても需要に応じきれなくなりました。
そこで、有名な絵師の銅版画に彩色し、モチーフを切り抜いて家具に貼るという方法が考案されたのです。
やがて時代とともに、このスタイルの家具はヨーロッパ各地へ広まっていき、ルイ16世とマリー・アントワネットのフランス宮廷では、貴婦人たちがワトーやブーシェなど有名な画家たちのオリジナルを切り抜いて、扇や小箱を飾ったと伝えられています。
そして、印刷技術の発展に伴い、イギリスやドイツでも発展したこの装飾技法は、20世紀のアメリカで「decoupage」と呼ばれる手工芸として確立されたのです。